サプリメント

「サプリメント」の定義と食品表示について

錠剤型サプリメント

サプリメントの定義は存在しない

結論から申し上げると、「サプリメント」という言葉を明確に規定している法律は存在せず、行政でも定義づけはしていません。

強いて言えば、医薬品とは認められていない加工食品全般を指し示す総称として使われている用語ですね。

サプリメントは”飲食物”である

サプリメントは医薬品ではありませんが、僕たちの口から体内に入ってきますので、”飲食物”であると言えます。

そして「口に入れるもの(=飲食物)」は、食品衛生法の第4条で以下のとおり、「食品」と定義されています。

この法律で食品とは、全ての飲食物をいう。
ただし、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和三十五年法律第百四十五号)に規定する医薬品、医薬部外品及び再生医療等製品は、これを含まない

引用元:食品衛生法

 

法律なので小難しく書いてあって理解に苦しみますが、簡単にいえば「医薬品&医薬部外品以外の全飲食物は「食品」だよ」と言っているわけです。

図解するとこんな感じです。

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この記事のテーマである「サプリメント」も、口から体内に取りこむ飲食物なので、食品衛生法でいうところの「食品」に当てはまるということが分かります。

ですが、「食品」といってもいろんな種類があります。

サプリメントの正しい理解(仮説)をするために、今度は「食品」を分解していきましょう。

「食品」は2つに分類できる

「食品」については、2009年9月1日に設立した消費者庁が、以下2種類に分類してくれています。

  • 「一般食品」
  • 「保健機能食品」

 

先ほどの図に付け加えておきましょう。

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「一般食品」は生鮮食品・加工食品・添加物

一般食品の因数分解は、食品表示法という法律で整理されている分類に従い、次の3つに分類します。

  1. 生鮮食品
  2. 加工食品
  3. 添加物

 

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生鮮食品とは、その外見をパッと見ただけで原材料が何かわかる食品が当てはまります。

加工食品は、何かしらの加工により、外見を見ただけでは原材料が判別できない食品です。

この両者は微妙な違いなのですが、例えば、細かく切ってある豚肉と切ってない豚肉のどちらも、一見して豚肉であることがわかる状態であれば、生鮮食品であると考えます。

最後の添加物は、食品衛生法の第4条第2項で規定されていて、食品表示法でも同じ規定を引き継いでいるので、このサイトでもそのまま引用します。

この法律で添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物をいう。

引用元:食品衛生法

「一般食品」に属する3分類は、一言で言えば、日常の食事で登場する食べ物のことです。

「保健機能食品」とは?

では続いて、「保健機能食品」を分類していきましょう。

「保健機能食品」は明らかに人工的な言葉なので、ちゃんと行政(消費者庁)によって定められています。

  1. 特定保健用食品
  2. 栄養機能食品
  3. 機能性表示食品

 

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それぞれの微妙な違いを理解するために、丁寧にみていきます。

特定保健用食品

消費者庁では、「特定保健用食品」を次のように説明しています。

特定保健用食品(条件付き特定保健用食品を含む。)は、食品の持つ特定の保健の用途を表示して販売される食品です。

ここでいう”特定の保健の用途”というのは、健康の維持と増進に役立つ用途のことで、”特定の保健の用途”に該当するかどうかは、以下がポイントになるようです。

  • 容易に測定可能な体調の指標の維持に適する又は改善に役立つ
  • 身体の生理機能、組織機能の良好な維持に適する又は改善に役立つ
  • 身体の状態を本人が自覚でき、一時的であって継続的、慢性的でない体調の変化の改善に役立つ
  • 疾病リスクの低減に資する(医学的、栄養学的に広く確立されているものに限る。)

 

 

上記のポイントをクリアして特定保健用食品として発売するためには、ひとつひとつの食品を行政が審査したうえで、消費者庁長官の許可もしくは認可を得ていく必要があるのです。

特定保健用食品として販売するためには、製品ごとに食品の有効性や安全性について審査を受け、表示について国の許可を受ける必要があります。

 

ここまでやってようやく、特定保健用食品のマークをつけることができるのです。

特定保健用食品及び条件付き特定保健用食品には、許可マークが付されています。

逆に考えれば、トクホのマークをつけていない食品や飲み物は、消費者庁長官の認可を得ていない食品ということです。

とはいえ、それがイコール嘘というわけではなく、審査には時間と労力がかかるし、そもそも僕たちの税金が投入されるから、全ての食品に対して実施していくのも非現実という側面があるのでしょう。

そこで編み出されたのが、「栄養機能食品」と「機能性表示食品」です。

栄養機能食品

消費者庁の説明は次のとおり。

栄養成分(ビタミン・ミネラル)の補給のために利用される食品で、栄養成分の機能を表示するものをいいます。

栄養補給のために利用されるってことは、サプリ全部がここに該当するんじゃね?」と思ったかもしれません。

しかし、「栄養機能食品」でいうところの”栄養成分”は、以下にご紹介しますミネラル5種とビタミン12種類だけと決められているのです。

  1. 亜鉛
  2. カルシウム
  3. マグネシウム

 

  1. ナイアシン
  2. パントテン酸
  3. ビオチン
  4. ビタミンA
  5. ビタミンB
  6. ビタミンB
  7. ビタミンB
  8. ビタミンB12
  9. ビタミンC
  10. ビタミンD
  11. ビタミンE
  12. 葉酸

 

なんとなく便利な定義のように思えましたが、かなり限定的な用途でしか使えず、新たに食品を販売しようとするメーカーにとっては、結局「特定保健用食品」の審査を突破しないといけない状況は変わらかったのです。

機能性表示食品

そこで、2015年4月にスタートしたのが「機能性表示食品」制度。

特定保健用食品のように審査を必要とせず、あくまで「メーカーの責任として販売するなら、登録だけでオッケーだよ」とハードルを下げた制度です。

受理さえしてもらえれば、「機能性表示食品」と銘打って販売できるので、製造メーカーにとっては大助かりな制度なのです。

【外部リンク】機能性表示食品の届出情報データベース

利用者としては、消費者庁の審査や調査をクリアしたわけではなく、メーカー独自の根拠に基づいて受理されているだけなので、個人的に調べてから購入しても遅くないと思います。

結局、サプリメントってどこに該当するの?

さて、ここまでいろいろと調べてきましたが、「結局、サプリメントって何なのか解決してないよ?」というプレッシャーを感じてきました。

ここからは、一般的なサプリメントの認知度などを考慮したうえで、僕なりの見解(決め)を述べていきます。

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サプリメントは4つに当てはまる

結論から申し上げると、サプリメントは以下4つの定義に該当すると考えられます。

  • 加工食品
  • 特定保健用食品
  • 栄養機能食品
  • 機能性表示食品

 

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そして、中でもほとんどのサプリメントが「加工食品」になると考えられます。

というのも、「加工食品」以外の3つは、何かしらの定義づけや制度によって運営されている括りです。

一方で「加工食品」は、原材料が何なのかを外見から判別できない食品であればいいわけで、錠剤やパウダーになっているサプリメントは、そのほとんどが「加工食品」であると言えます。

そして、そんなたくさんの加工食品の中から、行政のルールに則って、一部は「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」の称号を手に入れているものがあらわれているという構造です。

 

世の中に出回っている食品の表示を大きく分けると、「法律によって制度として定義されているもの」と「国が規定していないもの」のどちらかになります。

法律で規定されているもの
  • 特定用途食品
  • 保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)

 

法律で規定されていないもの
  • 栄養補助食品
  • 健康補助食品
  • 栄養強化食品
  • サプリメント

 

法律で制度として運用されている食品表示は以下です。それぞれについてみてみましょう。

  • 特定用途食品
  • 保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)

 

特定用途食品

特定用途食品は、「乳児、幼児、妊産婦、病者などの発育、健康の保持・回復などに適するという特別の用途について表示している食品」のことです。

特別用途食品の表示をするためには、健康増進法(第26条)に基づいて消費者庁長官の許可を得なくてはなりません。

ちなみに、特定用途食品は次のとおり5種類に分類されます。

▶︎特定用途食品

  1. 病者用食品
  2. 妊産婦、授乳婦用粉乳
  3. 乳児用調製粉乳
  4. えん下困難者用食品
特定用途食品表示の例

保健機能食品

保健機能食品は3種類に分類されています。

栄養機能食品と特定保健用食品を合わせて「保健機能食品」に分類されていますが、それぞれ表示にかかる条件は異なっています。

以前は2種類でしたが、2015年4月から機能性表示食品制度がスタートして3種類になりました。

  • 特定保健用食品
  • 栄養機能食品
  • 機能性表示食品

 

特定保健用食品

特定保健用食品は、国が有効性および安全性を商品別に個別審査して許可を出した食品であり、一般的にトクホとして認知されています。

消費者庁の審査が必要

「機能性」関与成分として表示できる成分に制限はありませんが、国が安全性および機能性について審査をするため、承認されるまでに時間と手間がかかるのが特徴です。

特定保健用食品として認可された場合は、以下のマークを商品に載せることができます。

特定保健用食品

栄養機能食品はあくまで栄養成分の機能を表示するにとどまりますが、トクホであれば健康を保持する効果(保健)を表記ができるのがメリットです。

トクホの審査には時間がかかる

利用者の健康増進のためにせっかく商品を開発しても、特定保健用食品としての審査で許可が降りるまでは販売できません。

しかし、消費者庁による審査は時間がかかることが多く、開発から販売まで2年以上かかってしまうこともあります。

特定保健用食品の審査期間・時間

そこで制度としてスタートしたのが後述する「機能性表示食品」。
消費者庁による審査が不要であり、販売業者みずからが科学的根拠を提示することで認可される食品です。

栄養機能食品

栄養機能食品は配合されている栄養成分の機能を表示して販売されている食品で、
食品そのものの機能ではなく、あくまで”栄養成分の機能”です。

こちらは「機能性」を表示するために消費者庁の許可は必要ないので、当然ですが審査も不要です。

栄養機能表示とともに注意喚起も合わせて表示しなくてはならないルールとなっており、例えばカルシウムなら、栄養機能表示は「カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。」までですが、注意喚起表示として「本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。

1日の鉄摂取目安量を守ってください。」というよう文言まで追記しなくてはなりません。

ミネラルとビタミンのみ

栄養機能食品として「機能性」の表示が許されているのはビタミン12種類とミネラル5種類だけです。

ビタミンビタミンA
ビタミンB1
ビタミンB2
ナイアシン
ビタミンB6
パントテン酸
ビオチン
葉酸
ビタミンB12
ビタミンC
ビタミンD
ビタミンE
ミネラルカルシウム
亜鉛

マグネシウム

 

栄養機能食品は消費者庁の審査や許可が不要ですが、ビタミン12種とミネラル5種以外では「機能性」を表示できない点がネックです。

一日に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)が不足しがちな場合、その補給・補完のために利 用できる食品です。すでに科学的根拠が確認された栄養成分を一定の基準量含む食品であれば、 特に届出などをしなくても、国が定めた表現によって機能性を表示できます。

Source:消費者庁

 

機能性表示食品

「機能性表示食品」制度は2015年4月に始まった制度で、販売者の責任範囲にて、きちんとした科学的根拠に基づいて機能性表示している食品を意味します。

消費者庁の許可はない

機能性表示食品は、その食品のパッケージで「機能性」を表示するために販売事業者が消費者庁へ届出を提出します。

しかし、トクホと違って消費者庁が許可を下すわけではありません。
機能性表示食品はあくまで「事業者自身が責任をもって機能性を表示している食品です。

届出を出せば審査なしで「機能性」を表示して販売可能となります。

事業者が安全性と機能性を調査

トクホは消費者庁が安全性および機能性を審査した上で許可しますが、機能性表示食品では事業者みずからがその食品の安全性と機能性を保証する科学的根拠を提示するだけです。

当然、どのような科学的根拠に基づいて、どんな「機能性」が表示されているのかは誰でも調べることができるようになっています。

機能性表示食品の届出検索

実際に何かしら検索をしてみるとよくわかりますが、きちんとした安全検査や機能検査を実施したうえで販売されていることがわかります。

エルゴジェニックエイドとの違い

エルゴジェニックエイドとは、英語で”Enrgogenic Aids”とかき、「身体能力を向上させるために摂取される栄養素」を意味する言葉です。

現代人が食事だけで摂取できる栄養には限界があります。
人によってバラバラですが、1日に必要な栄養を100%とすると、食事だけから摂れるのは60〜70%ほどでしょう。

この30〜40%の不足分を補うための栄養素が、サプリメントです。

例えば、身体に必要なビタミン類を食べものだけから摂取できないとき、栄養補給として飲まれるのが、マルチビタミン系のサプリメントです。

エルゴジェニックエイドは向上させる栄養素

しかし、サプリメントはあくまで不足分を補うだけです。

100%以上を摂取しても尿となって排出されてしまいますし、栄養素によっては過剰摂取で身体に有害となることもあります。

そこでエルゴジェニックエイドです。
エルゴジェニックエイドとは、身体の働きを向上させる栄養素の総称です。

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