生化学

無酸素運動は乳酸系と非乳酸系に分類される

無酸素運動は乳酸系と非乳酸系に分類される

この記事で扱うテーマは「乳酸系」「非乳酸系」です。

無酸素運動と有酸素運動

「乳酸系」と「非乳酸系」についてご説明する前に「運動」についてお話しましょう。

このブログでは「運動」を”無酸素運動”と”有酸素運動”に分類しています。

運動を無酸素運動と有酸素運動に分類するる

運動強度が高く継続時間が短いものを「無酸素運動」と呼び、一方で、運動強度が弱く継続時間が長いものを「有酸素運動」と定義しています。

無酸素運動と有酸素運動の定義

ヒトにはATP(アデン三リン酸)が必要

無酸素運動とはその名の通り、カラダを動かすために必要なエネルギー源として酸素を必要としない運動の総称です。

僕たちヒトのカラダが動くためには、 エネルギー源とされるATP(アデン三リン酸)が必要であり、人体にはいつも80~100gほどのATPが貯蔵されている(資料①)。

しかし、人体に貯蔵されているATP(アデン三リン酸)は、あくまで生存において必要な細胞活動を維持するために使われるため、高強度の無酸素運動を行うためには、十分なエネルギーを供給できません。

そのため、ヒトのカラダでは体内でATPを生成する仕組み(専門的には機構という)があるのですが、実は3種類もあります。

  1. ホスファゲン機構(ATC-CP)
  2. 解糖系
  3. 酸化機構

 

1番目のホスファゲン機構(ATC-CP)では、もともと筋線維に貯蔵されているクレアチンリン酸を分解することで、ATP(アデン三リン酸)を生成します。
ホスファゲン機構(ATC-CP)では、ATP生成に酸素は必要とされていません。

2番目の解糖系では、その名が示すとおり血液中のグルコース(糖質の1種)を代謝することでATP(アデン三リン酸)を生成していますが、ここでも酸素は必要とされない。

3番目の酸化機構でようやく酸素を元とするエネルギー機構となり、長時間の有酸素運動におけるエネルギー供給源となります。

まとめると、上記2つ(ホスファゲン機構・解糖系)が無酸素運動時に稼働するメカニズムです。

運動を無酸素運動と有酸素運動に分類2rev2

“乳酸系”と”非乳酸系”の違いは?

乳酸系無酸素運動(以下、乳酸系という)とは、解糖系と呼ばれるエネルギー機構を使って行う運動の総称です。

糖質を分解することを「解糖」というのですが、血液中にあるグルコース(糖)を分解することによってATPを生成することで”解糖”系と呼ばれています。

一方で、非乳酸系無酸素運動(以下、非乳酸系という)ではホスファゲン機構(ATP-CP)によってATPが生成されます。
ホスファゲン機構は急速にATPをつくるメカニズムであり、より短時間かつ高強度のトレーニング時に動員されます。

乳酸系は強度が弱く、継続時間は長めの運動を指し、非乳酸系ではその逆になります。

非乳酸系のほうが強度が高い

Wikipediaでは、乳酸系を陸上競技における中距離走(例えば400m走)と説明しており、非乳酸系には短距離走を例示していますが、イメージとしてはその通りでしょう。

参考文献

資料① NSCA『ストレングストレーニング&コンディショニング 第3版』

資料② Wikipedia『無酸素運動

ABOUT ME
岩本 良男(いわもと よしお)
ボディメイクトレーナー。慶應義塾大学商学部卒業。 2016年に独立し、東京23区を中心に出張パーソナルトレーニングを行っております。 ブログは最高23万PV(Monthly)。 現在はジム開業に向けて準備中です。
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