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MCTオイルとは? ~MCT oil~|本当にダイエット効果があるのか考察する

MCTオイルとは? ~MCT oil~|本当にダイエット効果があるのか考察する

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慶應義塾大学商学部卒業。フリーで活動するパーソナルトレーナー。渋谷や新宿、六本木を拠点に活動しています(東京23区は対応可能)。

MCTオイルを聞いたことがある人はいらっしゃいるだろうか。

ダイエット効果が高いと注目され始めているオイルで、母乳や牛乳にも含まれている成分でできているのでコストが安いということあり、今後人気が高まっていくものと推測される。

今回は、そんなMCTオイルにダイエット効果があるのかどうか、考察していく。

MCTオイルとは?

MCTは”Medium-Chain Triglycerides”の略で、日本語では「中鎖脂肪酸油」と訳される。MCTオイルはこの「中鎖脂肪酸油」100%で構成されているオイルをいいる。

MCTオイルのダイエット効果をお話する前に、「中鎖脂肪酸油」についてご説明していく。

脂肪酸の分類

脂肪酸(Fatty acid)は、構成する炭素分子の個数によって3つに分類される。

  • 炭素数2~4個:短鎖脂肪酸
  • 炭素数5~12個:中鎖脂肪酸
  • 炭素数12個~:長鎖脂肪酸
補足1

分類における炭素数にはいくつかの意見があり、必ずしも上記個数に基づく分類になるとは限りません。ちなみに、一般的に流通しているサラダ油やオリーブオイルは長鎖脂肪酸だ。

補足2

他にも、炭素の結合が単結合のものを飽和脂肪酸、二重結合や三重結合のものを不飽和脂肪酸とする分類もある。

よしお
あまり細かいことを気にしてもしかたがないので、「MCTオイルは炭素数が真ん中くらいの中佐脂肪酸でできてる」ことだけ覚えていただければOKだ。

 

MCTオイルは吸収されやすい

「水と油」。これは敬遠の仲を示す慣用句だが、この慣用句が示す通り油と水は溶け合いない。

だが、MCTオイルはオリーブオイルやサラダ油と比較しても水になじみやすい性質をもっており、消化吸収効率が高いという特長がある。

 

水溶性食物線維のペクチン

MCTオイルには、水溶性食物線維であるペクチンが含まれている。

水溶性食物線維は糖質の吸収を遅らせる働きがあるため、血糖値の急な上昇を防ぐことにつながる。

血糖値が急上昇しないと、すい臓から分泌されるインスリン量が減り、体脂肪の蓄積を抑えることができる。

インスリンは筋肥大を促進するバルクアップホルモン!

2017.04.23

 

ダイエットの仕組み

中鎖脂肪酸がどのようにしてダイエット効果があるのかをお話する前に、ダイエットの仕組みについて簡単にご説明しよう。

ダイエットの仕組み

一般的な価値観として、ダイエット=体重を減らすことのように認識されている。体重が減る→体脂肪が減ったと連想されるだろう。

しかし、私たちヒトの身体を構成しているのは体脂肪だけではない。筋肉や血液、骨、内臓も体重となって表れている。

体重が減ったからといって、必ずしも体脂肪が減ったわけではない。それどころか、ダイエットに必要な筋肉が減っている可能性が高いのだ。

体脂肪だけを落とす

私の定義するダイエットは「体脂肪のみを落とす」ことだ。

骨格筋の量を維持して体脂肪だけを落としてこそ、リバウンドしない理想的なカラダになるのだ。

 

カロリー制限

体脂肪を落とすためには、消費カロリー>摂取カロリーの方程式を成立させる必要がある。

だが、消費カロリーが摂取カロリーを上回っているとき、体脂肪だけでなく骨格筋まで分解してエネルギーとしてしまう。

 

筋トレで筋肉量を維持

前述のとおり、カロリーが足りなくなれば身体は体組織を分解してエネルギー源とする。

このままでは体脂肪だけでなく筋肉まで減ってしまうので、タンパク質摂取量を増やしながら筋肉を鍛えることにより、減少する筋線維よりも多くの筋線維を合成させるのだ。

 

本当にダイエット効果があるのか?

第1章ではMCTオイルの概要と特長について、第2章ではダイエットの仕組みについてお話した。

以上を踏まえて、第3章ではMCTオイルにダイエット効果があるのかどうか考察していく。

インターネットにはMCTオイルのダイエット効果をうたっている記事がたくさんある。記事によって主張やロジックは異なるが、ここでは多くのサイトやブログで述べられているダイエット効果について考察していく。

長鎖脂肪酸との吸収率差はわずか

よく言われているMCTオイルの効果として「身体を脂肪燃焼モードに切り替える」というものがある。

メカニズムはシンプルで、

  1. 中鎖脂肪酸は分解されやすい。
  2. 中鎖脂肪酸が分解されると、他の脂肪酸がエネルギーとして分解されやすくなる。
  3. 結果、脂肪が分解されて痩せる

という流れだ。

この真意を考察するため、中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸の吸収速度を比較検討した研究論文を紐解いてみます。

古い研究論文で恐縮だが、1970年12月に日本消化器病学会雑誌に掲載された京都府立医科大学の論文だ。

考察部分に以下の記述がある。

いずれの実験条件下でもMTGがLTGに比べ て吸収率が良い。正常群では両者の差はわずかであるがMTGが吸収され易い傾向にある. しかし統計学的には明らかな有意の差はなかった

確かに中鎖脂肪酸のほうが長鎖脂肪酸よりも吸収率が高いようだが、その差は些細なようだ。

 

ケトン体生成について

2番目に多い理由は、ケトン体の生成に関するものでした。

特に、「中鎖脂肪酸は摂取されるとすぐに肝臓に運ばれ、ケトン体になってエネルギーとして使われる」というロジックがよく見られました。

ケトン体といえば、ボディビルダーでもケトジェニックダイエットを行なっている人がいるように、ブドウ糖が足りなくなったときに脳がエネルギーとして利用する成分とされている。

このロジックの通りだと、「ケトン体はエネルギーとして使われるから、MCTオイルを摂取すれば痩せる」と勘違いしそうなものだが、よく考えてみるとケトジェニックダイエットは大きく異なる。

ケトジェニックダイエットは、低糖質の食事を2週間ほど続けることによって血流における糖が減り、代わりに体脂肪を分解して作られたケトン体をエネルギー源とすることで、体脂肪減少を目指すものだ。

つまり、「糖質が足りない」→「脳のエネルギーが足りない」→「脂肪分解して代わりのエネルギーにしよう」という流れなわけだ。

だがMCTオイルの場合は、摂取したMCTオイルがケトン体として消費されることはわかるが、体内に蓄積している体脂肪が燃焼されていくわけではないのだ。

さらにいえば、本来はエネルギー源として消費されるはずだったブドウ糖が余り、体脂肪として蓄積されてしまうはずなので、MCTオイルを摂取することによって痩せることにつながるとは考えにくいのだ。

 

MCTオイルでダイエットする方法

第3章では、MCTオイルのダイエット効果としてうたわれている主張に疑問を投げかけてきましたが、すでにMCTオイルを購入してダイエットしている人もいることだろう。

そんなMCTオイルダイエッターのために、MCTオイルをダイエットにつなげる方法をご提案させていただきます。

従来の油の代替として使う

MCTオイルはケトン体としてエネルギー消費されやすいようだから、これまでサラダ油やオリーブオイルで作っていたサラダなどを、MCTオイルで用意するようにしよう。

そうすれば、MCTオイル自体のカロリーはエネルギーとして使われて体脂肪にならずにすむので、多少は太りにくくなます。

よしお
この点については、そもそも摂取カロリーが多すぎる人にはあまり意味がないだろう。何かしらのエネルギーは余るから、

 

糖質と一緒に摂取する

MCTオイルには水溶性食物線維であるペクチンが含まれているので、一緒に摂取した糖質の吸収を遅らせる働きがある。

そのため、血糖値の上昇を抑えてインスリンの分泌量が少なくなるので、体脂肪の蓄積が抑制される可能性がある。

よしお
ただ、これはMCTオイルに限ったことではなく、食物線維と糖質を一緒に食べればいいだけの話だ。

また、糖質を含む食材はよく噛んでゆっくり食べるだけでも、血糖値上昇が抑えられ同様の効果が見込めます。

 

あとがき

いかがだっただろうか。

本日は、ダイエット効果があるとして注目されているMCTオイルについて考察した。

私の結論は、「確かにダイエットにつながる特徴はありそうだが、食事と運動によるダイエット効果を超えるほどの影響はなさそう」だ。

すでに購入してしまった人は、サラダ油やオリーブオイルの代わりとして使えば、多少のダイエット効果は望めるかもしれない。

まだ購入していない人や、これから購入を検討している人は、日々の食生活と運動習慣を見直した上で、さらにダイエット効果を上乗せしていきたいのであれば、購入する意味はあます。







MCTオイルとは? ~MCT oil~|本当にダイエット効果があるのか考察する

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